サバゲーでPMC(民間軍事会社)スタイルの格好してサバゲーする人も多いと思いますが、秋のPMCの格好でおすすめなのがファッションの定番アイテムであるチェック柄のネルシャツです。男性なら1着は持ってるんじゃないでしょうか? 女性でも持っている人は多いと思います。実はこのネルシャツ、機能性や防寒にも優れており、アウトドアはもちろんのこと、戦術的な実用性も高くPMCやLE装備では定番のファッションでもあるんです。
ネルシャツは軍隊に使われていた
ネルシャツは正式名称は「フランネルシャツ」といい、17世紀にイギリスのウエールズで誕生したフランネルという生地からきています。生地は羊の毛糸で作られ、起毛した記事は冬の湿った冷たい風から体をまもりました。優れた耐久性と手ごろな価格、暖かさから、ヨーロッパの労働者の間で急速に広がり、19世紀にはアメリカでも生産が始まります。その後、南北戦争が始まると、南北の兵士たちはアンダーウェアとして軍服の下に着こみます。兵士、労働者に愛用されたフランネルシャツは屈強な男性の象徴になります。無地だったフランネルシャツは20世紀に今のような格子状のチェック柄が誕生します。第一次世界大戦が勃発すると、再びアンダーウェアとして兵士に着用され、第二次世界大戦ではフィールドジャケットの裏地としてフランネルが使用されます。戦後になると、今まで労働者、兵士にしか着用されなかったフランネルはスーツなどの生地にも使用され、ファッションとしての利用が始まり、フランネルシャツはワークウェアとしてだけではなく、ファッションアイテムと認知され、今では様々なシーンで着用されています。
今では様々なネルシャツが登場
ここまでの話を聞くとネルシャツは、厚手のヘビーウエイトなシャツと思われがちですが、現在ではさまざまな種類が出ており、生地の厚さや起毛の表と裏どちらを内側にするかでも変わったり、綿や化学繊維かによって着心地や雰囲気が全く変わります。防寒性に優れたものもあれば通気性が良いものもあり、季節に応じて着用するものを変えれば年中ネルシャツを着こなすことができます。 安く収めるならユニクロで問題ありません。機能性、耐久性を求めるならパタゴニアやモンベルなどアウトドアブランドのネルシャツがお勧めです。タクティカルギアメーカーの5.11からもタクティカルウェアが発売されています。
ネルシャツに合うセットアップ
ここではネルシャツに合うセットアップアイテムを紹介します。
ジーンズ
ジーンズもネルシャツ同様にもともとは労働者のワークウェアになり、昔からネルシャツとジーンズのセットアップは不動です。今のジーンズは伸縮性があり動きやすい物もあります。コンバットパンツやカーゴパンツも合います。
ベースボールキャップ
ヘルメットでもいいですが、カジュアルな格好に合うのはベースボールキャップです。ベースボールキャップは特殊部隊でも使用が広がっています。冬場ならニット帽でもいいでしょう。
シュマグ
シュマグはもともとイスラム圏の男性が頭に巻く装身具になります。2001年のテロ戦争から米軍やPMCの間でも現地で砂や埃を防ぐの顔や首に巻くようになります。シュマグは今ではPMC装備の代名詞的な存在といってもいいでしょう。マウスガードにもなり、冬場は防寒アイテムとしても活躍します。
プレートキャリア
ここまでの装備だとただの私服にも見えてしまうので、PMC感を出すためにプレートキャリアを装備したいところです。
ネルシャツはカジュアルで着こなしも楽ですし、バリエーションも豊富です。普段着からの転用もできるので安くセットアップを揃えたい人にも最適です。見た目は普段着なので、着替えいらずで家からそのままの格好でサバゲーして、家に帰ることも問題ないかと思います(もちろん装備は外して)。