C.A.Rシステムとは Sabre Tacticalという軍事コンサルティング会社のポール・キャッスル氏が発案した近接戦闘(CQB) 向けの射撃スタイル。CARは”Center Axis Relock”の略で「中心軸の再ロック」という意味になり、最近では映画『ジョン・ウィック』のガンアクションにも取り入れら、法執行機関でも使われる近接射撃システムです。
CARシステムの構え方
ハンドガンの射撃スタイルというと足を大きく広げたオープンスタンスで、両手で銃を構えて腕を真っすぐ伸ばして腕で三角形をつくる「二等辺三角形スタイル」が基本です。このスタイルは広い場所や敵との距離がある程度ある場合ならよいですが、狭い室内や入り組んだ場所ではできません。また、敵との距離が近い近接戦闘の場合、腕を伸ばすと銃を取られたり、腕に攻撃を受ける可能性があります。ハンドガンによる銃撃戦は大抵2~3mと近距離のケースが多くなります。
CARシステムは近距離の戦闘下で武器の保持力と機動性を最大限に高め、素早く照準を定めるスタイルになります。
基本姿勢
相手に対して体の中心を垂直に向けて銃を持た無い方の肩を前にします。この姿勢により露出する面が少なり、あなたはターゲットとして小さくなります。
High
CARシステムには4つの姿勢があります。その中のHighとExtendが基本姿勢です。Highというと高い位置に構えることを想像しますが、体の中心、胸の前あたりに銃を構えます。これによりあなたの視界は開け、体に銃が密着しており銃を奪われることはありません。銃口は肩の向きに連動し、敵を発見時はそのまま射撃します。この姿勢のもう一つの利点は逆側に敵が現れた時に構えなおすことなく、銃を逆の手に持ち替えることで即座に反撃できることです。
正確な射撃というよりは、より即応性に優れた射撃スタイルになります。
Extend
基本姿勢の2つ目は「Extend」です。”伸ばす”という意味になり、Highと違って若干腕を伸ばして、顔の前に構えます。できるだけ顔の近くにし、銃口と目線を一致させます。Highは肩ですがExtendは目と顔の向きが照準です。近すぎてブローバック時にスライドが顔に当たらないように気を付けてください。Highと比べると精度も高く様々な状況に対応できるスタイルです。これはハンドガンだけではなく、サブマシンなど他の銃に応用できるスタイルです。
サバゲーでも使える射撃スタイルになるので、是非、チャレンジしてみてください。