マグニファイアとは照準器の一つで遠距離、近距離とどちらのシチュエーションでも臨機応変に対応できるように設計された光学照準機器だ。
スコープとサイトの違い
ライフルタイプのエアガンにスコープやドットサイトを付ける人は多いと思う。スコープは主に望遠レンズ使った照準器でレンズ上に十字のレティクルが表示され、離れた標的、裸眼では見えない敵を捉えて時間をかけて狙いをつける比較的、遠方の敵を狙うのに適した光学照準器だ。方やドットサイトには望遠レンズがついていないが、レンズ上に光学の点(ドット)が表示され、それを標的に合わせることで瞬時に狙いを定めることができる近接戦闘用向けの光学照準器。
デメリットとしてスコープは片目で覗き拡大されるため視野が狭くなるため、近接戦闘には向いていない。サイトは両目で見ることができ視野は広いが望遠レンズが無いので遠くの敵を捉えるのが難しいという短所がある。両方つければいいと思うかもしれないが、両方付ければ干渉しあい、機能不全に陥ってしまう。それを解決するのがマグニファイアだ。
サイトに干渉しないマグニファイア
マグニファイア、またはブースターと呼ばれるこの照準器はサイトに干渉しないように設計されたスコープ機器。
マグニファイアは基本2~4倍と倍率の低い望遠レンズが付いたスコープで、サイトの後ろに装着する。普通に覗けばスコープ越しにサイトのドットと標的が拡大表示され、遠方の敵を狙いやすくなるが、従来のスコープと同様、近距離の敵を狙いづらくなってしまう。これではスコープだけでいいのではと思ってしまうが、マグニファイアの最大の特徴はスコープを横に倒すことができる点だ。スコープを横に倒せばサイトに干渉しないので、従来のドットサイトの性能をいかんなく発揮し、近距離戦に対応できる。マグニファイアはスコープ、サイトの両方の機能を実現できる最強の光学照準機器なのだ。
マグニファイアを選ぶ時の注意点
マグニファイアとサイトは1セットだ。Amazonなどでセットで売っていることもあるが、サイトとマグニファイア別々に買う場合は高さに気をつけよう。両者は同じマウントレールの上に取り付けることになるのでレンズの高さの位置が合わないとレンズ越しの景色に邪魔なものが映りこむことになる。また、クリアな景色を保持したいのならば、どちらも高品質の製品を買おう。両者のレンズに差異があれば、明暗など景色が変わって見えてしまう。
おすすめのマグニファイア
Vector Opticsは民間向けの実銃用サイトやスコープの開発製造を行っている。他のブランド比べ値段もお求めやすくなっている。この製品はスコープをリングから取り外し可能で利き腕に合わせて倒す方向を調整できる。
値段は張るが品質には問題ない。米国の銃のトップブランドであるSIG SAUERが開発製造しており、軍規格にも対応できるほどタフで精密だ。
ノーベルアームズは日本の光学機器メーカー。国内メーカーだけあって、品質アフターフォローもしっかりしている。