実銃メーカーであるアメリカのSIG SAUER社はアメリカ国内でも1位、2位を争う銃ブランドになります。それがエアガンに参入したのは2017年になります。それから2年、ようやく日本でもSIGのエアガンが年内に発売かという情報が出ています。そこで、一足先にアメリカ国内で発売されているエアガンにラインナップについて紹介したいと思います。
現在のエアガンのカテゴリーは4つ
SIGのエアガンのラインナップはスナイパーライフル、ライフル、PCC、ハンドガンの4つのカテゴリーなります。しかし、スナイパーライフルは狩猟、競技用になるため、おそらく日本での発売は無いと思われ、ライフル、PCC、ハンドガンの3カテゴリーになると思われます。これらのカテゴリーの製品も一気にというよりは順次、種類を拡大していく流れになるかと思います。今のところ噂ではSMGの「SIG MCX VIRTUS」とハンドガンの「M17」が初期ラインナップと予測されます。
パワーソースは
現在、SIGのエアガンのほとんどがCO2をパワーソースとしており、電動ガンは発売されていません。CO2はまだ日本ではメジャーではなく、フィールドによっては使用禁止のところもあります。しかし、今回、日本で第一弾の発売となるSIG MCX VIRTUSは電動ガンとして発売されます。SIGのエアガンは他のエアガンメーカーがSIGから依頼を受けて開発するOEMという形で開発製造されているという噂もあり、それらの多くは台湾に集中しています。日本市場向けにパワーソースをカスタムするのは容易だったのかもしれません。
SIGエアガンの特徴
特徴はなんといっても実銃メーカーが開発する正式品になります。今まではライセンスを得たとしても模倣品、コピー品だったのが、SIG社が作るのは「実銃のエアガン版」になるわけです。M17はアメリカ軍に採用された銃になりますが、実銃と合わせ訓練用としてもエアガンを納入しています。これらのエアガンの特徴は実銃と同じ重量、感触です。実銃メーカーだからこそ出せるリアルな再現がSIGのエアガンの特徴です。
SMG・PCC
SIG MCX
MCXは2015年に登場した同名の5.56㎜弾を使用するライフルになります。合成のハンドガードにはピカティニーレールとKeymodシステムが採用されています。備え付きのフロントサイトとリアサイトは跳ね上げ式になります。セレクターはアンビ(両利き)になります。ストックはモジュラー化されており、取り外しが簡単になっています。色はブラックとFDE(タンカラー)の2色になります。
全長 | 833㎜ |
銃身長(バレル) | 457㎜ |
重量 | 3000g |
パワーソース | CO2 |
装弾数 | 30発 |
SIG MCX VIRTUS
VIRTUS(ヴィルタス)はラテン語で「男らしら、勇敢さ」という意味になり、従来のMCXもより強力なモデルになっています。こちらはKeymodではなくM-LOKシステムが採用されています。まだアメリカ本国でも未発売の製品になりますが、日本で一番最初に発売されるモデルになります。
全長 | 946㎜ |
銃身長(バレル) | |
重量 | 3400g |
パワーソース | CO2 |
装弾数 | 30発 |
SIG MPX
MPXはピストル弾を使用するPCCになります。『ジョン・ウィック3:パラベラム』でジョンが使っている銃としても有名です。 オリジナルモデルの重量、バランス、コントロールを再現し、合成のハンドガードにはピカティニーレールが採用されています。備え付きのフロントサイトとリアサイトは跳ね上げ式になります。セレクターはアンビになります。ストックはモジュラー化されており、取り外しは簡単になっています。色はブラックとFDEの2色になります。
全長 | 654㎜ |
銃身長(バレル) | 203㎜ |
重量 | 3000g |
パワーソース | CO2 |
装弾数 | 30発 |
マガジンが特徴的
MCXもMPXもマガジンは共通になりますが、マガジンが非常に特徴的になっています。一見、ガンベルトのようにも見えるのですが、いったいどうやって給弾するのでしょう?
ハンドガン
PROFORCE M17(P320)
M17はSIG SAUER P320をベースにした銃になります。P320が米陸軍に採用され軍内でM17とリネームされます。M17エアガンはアメリカ軍の訓練銃としても採用されています。取り外し可能なリアサイトプレートを備えた光学レディスライドにアンビシステム、実銃のM17と同様のバランスと重量、ブローバックアクションを備えたエアガンです。CO2とガスの2つのタイプが出ています。日本での発売も予定されています。
全長 | 216㎜ |
銃身長(バレル) | 140㎜ |
重量 | 1360g |
パワーソース | ガス CO2 |
装弾数 | 21発 |
P320
M17のベースとなる2014年に登場した銃になります。色はコヨーテタンとブラックの2色になります。CO2のみになります。
全長 | 243㎜ |
銃身長(バレル) | |
重量 | 997g |
パワーソース | CO2 |
装弾数 | 30発 |
P365
2017年に警察など法執行機関向けに登場した銃がベースです。全長146㎜とコンパクトな銃で装弾数は12発になります。スライドにはグリーンの高視認性3ドット固定サイト、実銃と同等の感触と重量を再現しています。
全長 | 146㎜ |
銃身長(バレル) | |
重量 | 360g |
パワーソース | CO2 |
装弾数 | 12発 |
X-Five
X-FiveはP320の競技用のモデルになります。色はシルバーとブラックがあります。
全長 | 220㎜ |
銃身長(バレル) | |
重量 | 1224g |
パワーソース | CO2 |
装弾数 | 20発 |
P226
P226は日本の警察や世界の特殊部隊が採用するなど人気モデルになり、東京マルイ他、複数メーカーからも同モデルは発売されています。ピカティニーレールマウント、ライフル鋼製バレル、ホワイトドットサイトが含まれます。
全長 | 210㎜ |
銃身長(バレル) | 120㎜ |
重量 | 1080g |
パワーソース | CO2 |
装弾数 | 16発 |
アメリカ国内でもまだ、製品数はそこまで多くはありませんが、エアガンに参入してまだ2年です。今後製品ラインナップはどんどん増えてくるでしょう。CO2ばかりでサバゲーにはちょっと使い勝手があまりよくない点が難点ですが、電動ガンが出てくれば世界中でユーザーが増えるでしょう。今後、注目のエアガンメーカーです。