世界の迷彩パターンの第10弾はアメリカ海兵隊も参考にするカナダ軍のデジタル迷彩について紹介します。
CADPATとは
CADPATは”Canadian Disruptive Pattern”の略になり、2002年に登場したカナダ軍の迷彩になります。コンピューター生成のデジタルパターン迷彩です。 現在、カナダ陸軍、海軍、空軍、治安部隊で使用されています。開発時は迷彩パターンとして非常に高い評価を受けアメリカ軍の迷彩のACU、MARPAT、US4CESなどはCADPATを参考にして開発されています。
CADPATの特徴
CADPATのベースは主に温帯および熱帯環境向けに設計されています。 このコンピューター生成の迷彩パターンは 、小さなピクセルを使用して明確な色の間の境界をなくすことで「デザリング効果」を生み出し、夜間視力および暗視装置などの検出デバイスに対抗するように設計された低コントラストの近赤外保護を組み込んでいます。
CADPATの迷彩パターン
Woodland(ウッドランド)
ウッドランドがCADPATの基本パターンになります。カラーはライトグリーン、ダークグリーン、ブラウン、ブラックなり、最初にヘルメットカバーに導入され、その後BDUにも展開されます。
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Arid regions(アリッド)
ウッドランドと並行してアフガニスタンで展開する部隊のために開発され、砂漠、サバンナといった乾燥地域の環境に適したパターンになります。異なる3色の茶色が組み込まれています。
Urban(アーバン)
カナダの三大都市圏であるトロント、バンクーバー、モントリオールを拠点とするカナダ軍のために開発され、カナダの都市環境に適した迷彩パターンになります。
Winter
北極圏の部隊のために開発され、昼夜を問わずカモフラージュされるように設計されています。近赤外線(NIR)技術が組み込まれています。