世界の迷彩パターンの第19弾はフランス軍の標準迷彩「CEC」について紹介します。
中央ヨーロッパ迷彩
CECは”Camouflage Europe Centrale(カモフラージュ ヨーロッパ セントラル)”の略語になり、「中央ヨーロッパ迷彩」を意味するこの迷彩は文字通り、フランスやドイツ、スイスといった中央ヨーロッパの森林地帯に最適化された迷彩になる。1991年からフランス軍が標準迷彩と採用し、フランスの旧植民地であったセネガルも採用している。インド軍もCECと同じパターンを標準迷彩として採用しているが、「DPM」と名乗っている。
戦車など地上兵器の迷彩塗装としても使われている。
特徴
標準タイプのウッドランドはカーキ、ブラック、ブラウン、グリーンの4色からなる。色やデザインはパリ郊外にあるフォンテーヌブローと呼ばれる場所の森の紅葉の色味を参考にしているといわれている。ドイツのフレックターンやイギリスのMTP迷彩など他のNATO軍と比べると迷彩模様が大きいのが特徴。
フランス軍 フリースシャツ CCEカモ (5L ※表記120)
Daguet(ダゲット)迷彩
CECのバリアントになり、砂漠仕様になる。アフリカや中東に派遣させる部隊が着用する。1990年のイラク戦争に参加した際の「ダゲット作戦」で初お目見えしたことから、このような名称で呼ばれている。
フランス軍放出品 S3 ボディアーマー CCE迷彩 GPB 106a116cm