世界の迷彩パターンの第8弾はデジタル迷彩とも呼ばれるアメリカ海兵隊が採用する迷彩パターンMARPAT(マーパット)について紹介します。
MARPATとは
マーパットは”Marine pattern”の略になり、文字通りの海兵隊の迷彩パターンになります。2001年に開発され、2002年後半から2005年初頭にかけて米国海兵隊に導入されて使用されているマルチスケール迷彩パターンです。 設計においてはカナダ軍の迷彩CADPATをベースにしており、カナダ国防省の助けも借り、迷彩の専門家ティモシー・オニール、現役の偵察スナイパーなどによって開発されます。ティモシー・オニールは迷彩コンサルタントとして米陸海軍、FBIなど様々な機関で勤務した迷彩のスペシャリストです。
目的に合わせた3つの迷彩パターンを開発するために述べ150にも及ぶ迷彩パターンが作成され試されました。
MARAPATの特徴
マーパットはコンピューターが生成するピクセルパターンのデジタル迷彩になります。ベースとなるWoodland(ウッドランド)はコヨーテブラウン、カーキ、ブラック、グリーンと僅かな白を小さな長方形の色のピクセルとして配置して形成されたマルチスケール迷彩パターンです。自然の設定で見られる、まだら模様と粗い境界を模倣しているため、標準的な迷彩パターンと比較して非常に効果的なカモフラージュであることが証明されています。 マーパットは「デジタルパターン」または「デジタル迷彩」「デジカモ」とも呼ばれます。
海兵隊では現在ウッドランとデザートと2つのパターンを採用しており、どちらにおいても重要になってくるのがコヨーテブラウンという色です。ウッドランドでは50%。デザートでは25%をこの色が占めています。
MARPATの迷彩パターン
MARPAT WOODLAND(デジタル ウッドランド)
ウッドランドは文字通り、森林に敵したパターンになり、自然の森林環境で見られるまだらのテクスチャーと荒い境界線を模倣しているため、樹木が茂った森やジャングル、熱帯の環境でうまく機能します。デジタルウッドランドとも呼ばれます。
MARPAT DESERT(デジタル デザート)
デザートはコヨーテブラウンとブラウン、カーキの3色によって典型的な砂漠と乾燥した環境で効果を発揮します。デジタルデザートとも呼ばれます。
MARPAT URBAN(デジタル アーバン)
アーバンは都市および工業環境下での使用に理想的で、白、黒、グレーピクセルの不規則なパッチが混在しています。 米海軍はアーバンは採用していません。