マルチカム(MULTICAM)米陸軍迷彩の特徴とパターン

MULTICAM (マルチカム)
multicampattern.com

世界の迷彩パターンの第三弾はアメリカ陸軍のACUにも採用されている迷彩パターンをMULTICAM (マルチカム)を紹介したいと思います。イギリス陸軍やPMCなども戦闘服(BDU)・装備で利用する世界で人気の迷彩です。

MULTICAMとは

MULTICAM (マルチカム)
multicampattern.com

マルチカムはアメリカのクライ・プレシジョン(Crye Precision)社により開発された、様々な条件下で使用するために設計されたマルチ迷彩パターンになります。2002年に初めて発表され、アメリカ陸軍のACU用迷彩パターンの選定に参加しますが、UCP迷彩に敗北し採用は見送られます。しかし、法執行機関やPMC、他国の軍に採用され、評価を上げます。方や採用されたUCPは迷彩効果が低く現場の兵士からすこぶる評価が悪かったため、米陸軍は2010年に 中東派遣部隊に対してマルチカムを採用します。2019年10月には米陸軍のUCPの迷彩服は全てマルチカム迷彩に切り替わりました。

MULTICAMの特徴

マルチカムの迷彩パターンは1パターンの迷彩でも、さまざまな環境での隠蔽にのニーズに対応するように設計されています。着用者が様々な地理的環境及び季節、天候によって変化する環境において、人の視覚、及び近赤外線的な認識を利用して効果的に隠ぺいするように開発されました。人間の目はごく一部しか色を認識しないため、脳は目に対して多くの「穴埋め」を行います。この原理を利用して、観察者がマルチカムを背景の一部として認識させるような設計になっています。 これは着用者を隠すコントラスト効果よりもブレンド効果に依存しています。このエフェクトを使用すると、広範囲の環境での実行が可能になり、ピクセル化されたパターンや色むらパターンは近距離でも迷彩の効果を維持できます。

次ページ MULTICAMの迷彩パターン

マルチカム(MULTICAM)米陸軍迷彩の特徴とパターン
最新情報をチェックしよう!