BDUというと迷彩パターンを選んでしまいがちですが、最近、迷彩の無い”レンジャーグリーン”や”オリーブドラブ”というグリーンの単一色の戦闘服(BDU)とその色に揃えられた装備が気に入っています。これらの色は軍隊で使用されることは少なく、主にFBIやDEAといった法執行機関に好んで使用されています。これらは軍用グリーンと呼ばれ、第二次世界大戦の頃から使用されている色になります。今回は軍用グリーンについて紹介します。
オリーブドラブ(Olive Drab)
最もよく知られている軍用グリーンはオリーブドラブです。ODカラーと呼ばれたこの色は、通常は黒と黄(または茶色と緑)の塗料を1:1で混合して作られます。米軍では第二次世界大戦からベトナム戦争まで30年以上に渡りBDUや戦車やヘリコプターのメインカラーとして使用されます。
現在、BDUのカラーリングとして使用されることは少なくなりましたが、車両などの塗装して今でも各国で使用されており、陸上自衛隊でも広く利用されています。自衛隊が使用している色という事もありオリーブドラブカラーの関連装備は国内でも数多く販売されており、揃いやすくなっています。
セージグリーン(Sage green)
セージグリーン(Sage green)は主に空軍に使用された灰色がかった緑でウッドランドカモに見られるような青緑色のカモグリーンです。MA-1やN-2Bと呼ばれるフライトジャケットの布地の色として採用され、最近では米陸軍のUCP迷彩の主要カラーしても利用されていました。セージグリーンは現在、タクティカルブーツやフライトジャケットの色として人気です。
レンジャーグリーン(ranger green)
レンジャーグリーンはよりモダンで、現在、一番人気がある軍用グリーンです。オリーブドラブより彩度が低く、明るく、色あせているように見えますが、オリーブドラブと組み合わせると互いに補完し合って魅力的な効果をもたらします。しかし、人気がありながら軍事的にはあまり使われていない色の1つです。その代わり、法執行機関で人気の色になり、SWAT等の特殊部隊装備に採用されてきたブラックは、現在レンジャーグリーンが主流になりつつあります。
SWATの採用に合わせてFBIやDEAと他の警察・法執行機関の特殊作戦チームもレンジャーグリーンを採用しています。
レンジャーグリーンの装備は国内でも数多く販売されており、全身、レンジャーグリーンカラー装備を揃えるのは難しくありません。そして、まだ、サバゲーでの利用もそこまで多くない格好になり、他のサバゲーマーと差別化できる格好でもあります。
イスラエル軍ではBDUのカラーとしてレンジャーグリーンを採用しています。