BDU(戦闘服)のカラーは常に変化しており、特に都市における軍事的行動や法執行機関の直接行動が多くなる中で都市におけるBDUの視覚効果の変化は顕著です。威圧的な黒一色のブラックが主流だったものが、最近ではよりミリタリー色を強めたレンジャーグリーンの着用が増えています。しかし、これから来るのはウルフグレー(アーバングレー)かもしれません。
ウルフグレーとは
ウルフグレー(Wolf Grey)とは、文字通り、オオカミの毛色の灰色を指しています。 この都市型のグレーカラーはアーバングレーとも呼ばれ、SWAT、FBI、DEAといった法執行官の特殊部隊に人気があります。ウルフグレーはアスファルト、反射ガラス、スチール、濡れたコンクリートのように見えることを意図したカラーリングになり、都市部、工業地帯の中で大いに効果を発揮します。 さまざまな照明条件に適応し、昼夜を問わず都市の中に溶け込むことができます。
威圧感を抑えた色
ウルフグレーは完璧な迷彩効果を狙ったものではありません。前述の都市行動における目立たない最適なカラーを選択強いる点と威圧感抑える目的もあります。黒は威圧感や恐怖を与え、レンジャーグリーンはミリタリー色が強いです。ウルフグレーは他の2色と比べると威圧感を抑えるために作られたものでもあります。
シンガポール警察の特殊部隊が着用
シンガポール警察内に編成された特殊部隊「STAR(Special Tactics and Rescue)」や対テロ、特別警備を主な任務とするグルカ部隊が着用していることでも有名です。グルカとはネパール人の最強兵士になります。彼らは高リスクの保護義務、人質救助、テロ対策、迅速な介入を行うため編成された部隊になります。都市部が国土の大部分を占めるシンガポールにおいてはウルフグレーはもっとも適したBUDカラーになります。
国内でも手に入りやすい装備
ウルフグレーの装備は国内でも多数出ており頭から足元までウルフグレーに統一することは難しくない。
ウルフグレーは黒系の装備とも色合いの相性がいいので合わせてみるのもいいかもしれません。