サバゲーでガスマスクタイプのフルフェイスマスクを装着する人をたまに見かけます。世紀末装備のマッドサバでもよく見かけますし、サバゲータレントの”らんまるぽむぽむタイプα”さんが装着していることでも有名です。そんなガスマスクの世界最大手のメーカーをご存じでしょうか?イギリスのAvon Rubber(エイヴォン・ラバー)社と子会社のAvon Protection(エイボン・プロテクション)です。
エイヴォン・ラバーとプロテクションとは
エイヴォン社は1885年にイギリスで設立されました。ゴムメーカーとして始まった同社は現在、呼吸保護システム技術の世界的なマーケットリーダーとして認められており、ミリタリーマスクの設計と製造において80年以上の実績と伝統を誇ります。それは軍隊、法執行機関だけに留まらず、民間および第一線の防御部隊、緊急サービスチーム、産業、海洋、鉱物、石油採掘現場の人員を含んでいます。全員がエイボンの高度な呼吸保護ソリューションを信頼し、あらゆる脅威から身を守っています。エイヴォン社のガスマスクはフルフェイス、動力付き空気システム、自給式呼吸器、フィルターなどが搭載され、変化する脅威に対応するように製品を設計されています。現在、ガスマスク関連は子会社のエイヴォン・プロテクションが取り扱っています。同社のマスクは自国のイギリス軍だけでなく、米国陸軍、海軍、海兵隊、空軍、2020年8月にはNATOサポート調達機関(NSPA)から10年間の契約を獲得し、NATO軍にも同社のガスマスクが採用されています。
M50ガスマスク
そんなエイヴォン社で有名なガスマスクがM50で呼ばれるマスクで、サバゲーでも見られるガスマスクもこのタイプが多いです。M50は2009年から米軍で運用されているガスマスクなり、このマスクは、予想されるあらゆる種類の大量破壊兵器の脅威から米軍及び連合軍を守るための最新技術を組み込む形で設計されました。
前身のM40シリーズマスクのフィルター一つから左右の2つのフィルターにしたことで呼吸抵抗を50%削減しながら、重量とかさばりも削減しました。フィルターには、使用できなくなったときに色が白から青に変わるシェルフライフインジケータパッチが組み込まれています。マスクフェースブランクには、汚染された環境でのフィルター交換を可能にするセルフシールフィルターマウントが組み込まれています。ゴーグルレンズは大きな一枚レンズになり、96度の視野を与え、視野の確保、光学照準システムとの互換性を向上させています。NATOには同型のFM50が採用されています。
サバゲー用に売られているのはもちろん正規品ではないので、有害物質からの保護機能はありませんが、その代わり、ファン機能が付いており、レンズの曇りを防ぎます。一枚レンズの機能はそのままに顔を全体を護りながら広い視野を提供してくれるでしょう。ガスマスクの魅力はそのカッコよさ、雰囲気にあるが、フィルターはライフルと干渉して頬に当てて狙えないのでその点は留意してください。