世界的に一番流通しているライフルのマガジンは5.56×45㎜NATO弾とそれを入れるためのSTANAGマガジンだ。M4、M16、AR15系を使う場合は基本このマガジンを使う。自衛隊89式小銃も含まれる。これはエアガンでも同様で多くの人がSTANAGマガジンをベースにしたマガジンを使っている。STANAGマガジンと同様のマガジンでデザインが異なるマガジンがある。それがMAGPUL(マグプル)社が開発したマガジン「PMAG(ピーマグ)」だ。PMAGは派生モデルで成功した唯一のAR15マガジンだ。
エアガンで必須のアイテム「マガジン(弾倉)」。BB弾を装填するBoxになるわけだが、多弾マガジン、ノーマルマガジンといったサバゲー用語とは別に実銃のマガジンには型やメーカーによって固有の名称がある。代表的なのが、M4・M16ライフ[…]
STANAGマガジンとPMAGの違い
PMAGは基本的な機能はSTANAGマガジンと全く同じだ。なのでSTANAGマガジンが使える銃であればどの銃にも使える。大きな違いはデザインとボディだ。PMAGは優れたデザインと素材を用いる事によってSTANAGマガジンと差別化を図った。
デザイン
デザインはSTANAGマガジンの盾の溝が数本入る形状とは違い、マガジン下部に格子状の凹凸が見られる。これにより射手は滑ることなく確実にマガジンを握り捉えることができる。また、マガジンに透明な窓を付け、残弾を確認できるようにもした。ただ窓を付けるとコストが上がり、耐久性が下がるためあまり普及はしていない。
素材
一般的なSTANAGマガジンは金属でできているがPMAGはポリマー製だ。これは金属製よりも耐久性、強度に優れている。腐食を防ぐことができ、落下時の接触時のへこみ、破損、故障するリスクを抑えている。内部の耐久性にも優れており、最新のPMAG GEN 3は20,000発以上発砲しても、壊れ停止することは無い。弾詰まりもしにくい。それもあり、米海兵隊は現在PMAGを標準マガジンとして採用している。
その他、背骨のオーバートラベルストップは、互換性のある武器にマガジンが過剰に挿入されることを防いだり、マガジン下部には所有者が分かるようにマーキングできるペイントペンドットエリアを設けるなど細かい配慮がされている。
エアガンでのPMAG
エアガン用にPMAGは出ている。サードパーティー製にはなるが東京マルイのエアガンで使えるPMAGは多数出ており、これであればマルイから出ているM4やSCAR、HK416、89式小銃などSTANAGマガジンを使うエアガンに仕える。
他にもKSCからもPMAGは出ている。KSCはPTSマグプル社公認モデルのMASADA(マサダ)といったエアガンを複数出しており、合わせてマガジンも出している。