世界の迷彩パターンについて紹介していきたいと思います。第一弾は筆者も使用しているDigital Concealment Systems社のA-TCAS(エータックス)です。
A-TACSとは
エータックスとは米国のDigital Concealment Systems社が開発した次世代迷彩「A-TACS(Advanced Tactical Concealment system)」になり、サバゲーでも戦闘服(BDU)・装備品でよく見かける人気の迷彩柄です。 A-TACS Camoは現在、さまざまな軍事部隊、法執行機関、特殊作戦要員に採用され、世界各地のさまざまな戦場で見かけることができます。地球上で最も信頼される部隊防護・隠蔽迷彩の一つになります。A-TACSの迷彩パターンは、世界中の可能な限りの様々な環境でカモフラージュ効果を発揮できるように設計されており、乾燥した砂漠、緑の熱帯気候、雪原など全ての気候帯で活動するためのパターンが開発されています。
A-TACS迷彩の特徴
迷彩パターンはデジタル迷彩になりますが、パターンの設計において正方形ピクセル、長方形といった非自然な幾何学的形状を使用していません。正方形ピクセルはスコープなど光学機器を通して見られた場合に、周囲の環境に溶け込めません。正方形の特徴である90度の角度は自然界において存在は稀で、多くの場合、検出が容易になります。A-TACS迷彩は、3つの方法で優れた迷彩パターンを開発しました。
自然に近い有機ピクセル
自然でない正方形ピクセルではなく有機ピクセルに置き換えました。自然界の要素からデジタル的にサンプリングされた自然色のパレットを作成し、特定の色情報を使用してピクセルを書き込み、数学アルゴリズムを使用して、有機的な形をしたパターンを作成しました。デジタルではあるが、見た目は遥かに有機的です。
マイクロパターン
小さなマイクロパターンは集まって大きいパターンを形成し、大きい輪郭は直角または垂直方向のないパターンに編成されます。このユニークな「パターン内のパターン」の概念により、A-TACS迷彩は、遠くから見たときの輪郭がボヤっとみえるブロビング効果を最小限に抑えながら、効果的に人間の輪郭を隠すことができます。
ミックス・ブレンドされた色域
A-TACS迷彩は、より広範囲の混合された自然のカラーを使用して作成され、それらがブレンドされて互いにオーバーレイされ、より自然な外観を作成しています。
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