世界の迷彩パターンの第9弾はロシア連邦軍が採用するDIGITAL FLORA(デジタルフローラ)について紹介します。
DIGITAL FLORAとは
デジタルフローラは2008年にロシア国防省中央研究所で開発された迷彩です。正式にはединаямаскировочнаярасцветка (Edinaya maskirovochnaya rascvetka)になり、略してEMRとも呼ばれます。1998年に登場したフローラ迷彩のデジタル化されたパターンになることからデジタルフローラと呼ばれています。北大西洋条約機構(NATO)に対抗すべく開発された迷彩なり、2011年から本格的にロシア軍に導入されます。デジタルフローラは旧ソ連の中央アジア諸国にも人気があり、多くの軍で採用されています。
DIGITAL FLORA迷彩の特徴
デジタルフローラの細かいピクセル模様は他のデジタル迷彩同様に自然の背景に対して、近い距離と遠い距離の両方で、シルエットの錯覚を起こさせ背景に同化します。 デジタルフローラの標準的な森林タイプはダークグリーン、ライトグリーン、ブラウンから成り、このファブリックの色は、暗視装置では見えず、フェードも輝きもせず、すべての光波を反射します。国土が広く環境も大きく異なるロシアでは使用されるカラーパターンと色の濃淡は、生産地によって異なる場合があります。また過酷な環境に耐えるようにオフィシャルの生地は強く、強化されており、湿気や風に長時間耐えることができ、すぐに乾燥し、収縮せず、洗濯しても色あせしません。
DIGITAL FLORAの迷彩パターン
DIGITAL FLORA SUMMER
広く使用されるのが夏バージョンと言われる森林タイプのバージョンになります。環境によって色や濃淡が異なる7つのタイプが確認されています。
DIGITAL FLORA KSOR
Collective Rapid Reaction Force(緊急集団対応部隊)ことKSORや一部の特殊部隊が着用する迷彩になり、砂漠や乾燥した環境に適した迷彩になります。
ロシア軍 KSOR 砂漠迷彩 BWOLF製 迷彩服 ジャケット&パンツ 上下セット
DIGITAL FLORA SNOW
ロシアの北極地域に駐留する一部のユニットに発行されており、降雪、雪上での条件での使用を目的としています。このパターンは、主に沿岸防衛軍の管理下にある北極部隊とみなされる第200独立モーターライフル旅団と第80独立旅団で使用されています。