サバゲーやゲームで多数目にするM4ライフルとM16ライフル。実はこの二つの銃のベースは一緒で違いは長さぐらいということをご存じだろうか。そして、AR15ライフル。この名前も聞く人は多いのでないだろうか。AR15とM16というのは実は名前が違うだけでもともとは同じ銃なのだ。AR15、M16、M4、この３つの銃の間には深～い関係性がある。今回はその関係性と違いについて説明する。
AR15とは
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AR15は米国のアーマライト社（ArmaLite）社が開発した小銃だ。ARはアーマライトライフル（Armalite Rifle） を意味している。現在主流の5.56㎜口径アサルトライフルの元祖であり、今の銃はAR15をベースに発展してきたといっても過言ではない。著名な銃器設計者ユージン・ストーナー氏が1954年に木製パーツ一切使用しない全自動小銃として開発した。当初は7.62mm口径のAR10だったが、米軍の小口径化の要望を受け5.56㎜に改修されてAR15となった。だが結局、次期主力小銃として選定されたのは7.62㎜のスプリングフィールドM14。AR15は採用を見送られた。
M16はAR15の軍用版
M14はベトナム戦争で様々な問題を露呈する。湿気の多いジャングルで木製ストックは腐食、視界の悪いジャングルでは接近戦が多く全長が長いM14は取り回しが悪い。連射時は著しく精度が落ちるなど相手のAK-47に対して性能、火力とも劣っていた。そこで、軽量で金属製のAR15が再検討され、1964年に主力小銃として採用される。
米軍は兵器に対して独自の命名規則を持っており、そのままの製品名では採用されない。軍に採用された兵器には”Model”を意味する”M”と何番目かの採用を意味する数字が付けられる。AR15は米軍16番目の小銃であったため、M16という名前が付けられた。つまり、AR15とM16は同一の銃ではあるが、米軍の中でM16という名前に変わったいうこと。その後、M-16には米軍独自の改修が進められ、M16A1、M16A2、M16A3、M16A4が開発されている。
No54 コルトM16 A2 (18歳以上スタンダード電動ガン)
AR15はセミオートしか撃てない
AR15は全自動小銃として開発されたが、1986年に一般市場向けのアサルトライフルのフルオートが規制され、1986年以降に製造されたAR15は全てフルオート機構は削除されている。現在、AR15はセミオートのみの半自動小銃として米国市場で流通しており、AR15はM16の民間版として知られている。ただ、一部例外として、警察など法執行機関向けに販売する場合はフルオートは許される。
M16のカービンモデルM4
M4はM16の短縮版、いわゆるカービンモデルといわれる銃だ。取り回しを向上させるためにバレル（銃身）の長さをM16の20インチから14.5インチと短くし、ストックには長さを調整できる伸縮式を採用している。外観は多少変わったが、M16とM4の中身の基本構造は一緒で銃の基本パーツの85％が一緒だ。つまり、M4はAR15のカービンモデルと言ってもよい。M16より数字が若いのはカービン小銃4番名の採用になるからだ。1994年に採用され、現在、M16に代わって米軍の主力小銃になっている。
AR15、M16はコルト社が製造
アーマライト社が開発したAR15だが、現在製造しているのは銃器メーカーの老舗コルト（Colt）社だ。アーマライト社は米軍採用前にAR10とAR15の製造ライセンスをコルト社に売却していた。しかし、米国内の銃規制の高まりやAR15を使った銃乱射が多発したことを受け、2019年から一般向けのAR15の生産を中止している。M16と法執行機関向けのAR15は生産を続けている。AR15という名の民間版は無くなったが、多くの会社がAR15のライセンス、又はコピーした派生品を開発製造している。
エアガンについて
M4、M16の二つは多くのメーカーからエアガンとして出ている。M16のエアガンは正直お薦めしない。とにかく長い。全長１ｍ近くあるし、ストックも調整できない。荷物としてかさばるし、取り回し悪い。正直ロマン以外は実用性がない。ベトナム戦装備とかはでない限りはメリットは見いだせない。それと比べ、M4は短く取り回しが良く軽いので初心者にもお勧めだ。M16よりも多くのモデルが出ており、選択肢も多い。
アメリカ軍の主力小銃であるM16、M4カービンの生産を行っているアメリカの老舗銃メーカー”コルト”の民生用銃器専門会社C…