バイオBB弾をサバゲーで使わなきゃいけない理由と管理上の注意点

バイオBB弾をサバゲーで使わなきゃいけない理由

アウトドアでサバゲーをする場合、BB弾はバイオBB弾を使用することが義務付けられており、プラスチック製のBB弾の使用は禁止になっています。これは日本及び、全世界共通のルールです。

プラスチックは自然に返らない

昨今、海洋プラスチックごみが問題になっていますが、なぜ問題かというとプラスチックは生分に分解されず自然に返らないからです。プラスチックは,分子量が高く,疎水性で非常に丈夫です。全く分解しないというわけではありませんが、分解には数百年、数千年かかり、化石みたいに未来に残っていきます。現在、海には年間800万トンの海洋プラスチックが捨てられており、このままの推移を続けると2050年には魚の量より海洋プラスチックの量が多くなると言われています。

サバゲーでプラスチック弾を使い続けるとどうなる

海の状況をサバゲーに置き換えるとどうなるでしょう。毎週とあるフィールドで100人の方がサバゲーをしたとします。彼らは一回のサバゲーで一人当たりプラスチックの0.20gBB弾2000発を使用します。一週間でその重量は40㎏です。月に換算すると160㎏。年間だと1920㎏です。その量を500mlのペットボトルに換算すると76,800本。軽トラック1台が約690㎏なので、軽トラ約3台が毎年フィールドに増えていくになります。

バイオBB弾をサバゲーで使わなきゃいけない理由

フィールドによってはもっと人や頻度も多いので10万本、6台のところもあるでしょう。プラスチック弾を使うと、これだけの量が毎年フィールドに捨てられ、自然に返らず堆積していくことになります。プラスチックに覆われた土壌は痩せ細り付近の生態系を壊すかもしれません。雨が降ればBB弾は流され、フィールドだけではなく周囲の環境を破壊することになります。

バイオBB弾はどれぐらいで自然に還る?

グリーンプラ

バイオBBというよりは生分分解プラスチックの話になりますが、日本バイオプラスチック協会が定める認証基準は「3カ月で6割以上が分解」です。ヨーロッパの場合、この基準が「2年で9割」になります。どちらにしても2年で自然に還ることになります。日本には同機関が認証する「グリーンプラ制度」があり、グリーンプラのマークがあるBB弾は同機関の基準に従って分解されます。東京マルイのバイオBB弾にはこのグリーンプラの認証がついています。

東京マルイ パーフェクトヒット バイオ 0.2g BB弾 1kg 5000発入

しかし、日本で発売されているバイオBB弾のほとんどは台湾製です。ただ、台湾も環境問題、特にプラスチックのゴミ問題に厳しいことで有名です。プラスチック素材のストローの使用を禁止し、2030年までに使い捨てプラスチック容器を前面禁止するなどその厳しさは世界でも先行しています。台湾にも生分分解の認証システムはありますが、国内で販売されている台湾のBB弾には特に認証のマークは確認できませんでした。しかし、他の国と比べても信頼性は高いと思われます。

G&G バイオBB弾 0.20g 1KG 5000shot ホワイト G-07-103

【value pack 1.2Kg】バイオ精密BB弾 【GALLOP】【0.2g 6000shots 5.95±0.01mm WHITE】

バイオBB弾の管理の注意点

生分分解プラスチックは微生物、熱、酸化、水分、光によって分解されます。多くのBB弾が光を遮断し、真空のパッケージ入っているのはそのためです。なので、袋から出したらなるべく早く使用するのと、保管時は光に当てず、なるべく空気に触れさせず、袋に入っていた乾燥剤と一緒に保管してください。特に夏場は暑さにより、劣化、分解が早く進み、BB弾が僅かに膨張したり、割れやすくなります。保管する場合は涼しい場所に保管してください。くれぐれも夏の車の中に置きっぱなしにしないようにしてください。

プラスチックBB弾は環境破壊です。今後何世紀にも渡って使用したBB弾は地中に残っていきます。未来のためにも外でサバゲーをする時は必ずバイオBB弾を使いましょう。ちなみにセミバイオBB弾はプラスチックBB弾と同様なので気を付けてください。

https://lessplasticlife.com/marineplastic/driver/plastic_fossils/

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