SCAR-LとSCAR-Hの実銃・エアガンの違い

SCAR-LとSCAR-Hのエアガンの違い

アサルトライフルの”SCAR-L(写真上)”と”SCAR-H(写真下)”。サバゲーに行けば、必ずといっていいほど見かける人気のエアガンだ。だが、この2つのライフル、見た目はほとんど一緒。この違いを皆さんはきちんと把握しているだろうか?

SCARとは

FN SCAR
Photo by fnherstal.com

SCAR(スカー)は(Special operations forces Combat Assault Rifle)の略になり、日本語でいうと特殊部隊用戦闘アサルトライフルという意味を指す。米軍の特殊作戦司軍SOCOMの要請を受けてベルギーのFNハースタル社が特殊部隊のために開発、2003年に採用された。第75レンジャー大隊やネイビーシールズ、デルタフォースといった米軍特殊部隊の他にフランス軍や法執行機関の特殊部隊にも配備されている。

SCAR-LとSCAR-Hでは役割が違う

SCAR-LのLは”Light”を意味しており、5.56×45mmNATO弾用仕様。SCAR-HのHは”Heavy”を意味しており、7.62 x39mm弾NATO弾仕様になる。SCAR-Lは主にアサルトライフルと使用され、SCAR-Hはマークスマンライフル(選抜射手)と使用される。SCAR-Lの装弾数は30発、SCAR-Hの装弾数は20発。SCAR-Hの装弾数は少ないが、射程が800m長く威力も高い。そのためSCAR-Hは後方から前線の部隊を支援したり、スナイパーライフル的な役割も担う。SCAR-LとSCAR-Hは見た目はほぼ一緒だが、銃としての役割は異なるのだ。

東京マルイ No12 SCAR-L フラットダークアース 18歳以上次世代電動ガン

エアガンではどう?

SCAR-LとSCAR-Hのエアガンの違い
上がSCAR-L、下がSCAR-H

実銃では役割や性能が異なるSCARだが、エアガンではどうなのだろう?東京マルイの次世代電動ガンのSCAR-L、SCAR-Hで比較するが結論としては基本的な性能はほぼ一緒だ。バレル長は300mmと一緒で初速は共に95m/s前後になる。重量に関してはSCAR-Lの方が300gほど軽く、全長も80mmほど短いので、携行性に関してはSCAR-Lの方が若干優れている。

東京マルイ No18 SCAR-H (F.D.E.) 18歳以上次世代電動ガン

マガジン

SCAR-Hマガジン
東京マルイ No.183 SCAR-H FDEノーマルマガジン 次世代電動ガン用

実銃ではSCAR-LはSTANAGマガジンと呼ばれるM4や89式にも使われる若干曲がったマガジンを使っている。SCAR-Hは垂直でスクウェアな専用のマガジンを使っており、形状が異なる。エアガンでは同じBB弾を使うが、実銃に合わせた形状のマガジンを採用している。実銃ではSCAR-Hの方が装弾数が少ないがエアガンの場合はSCAR-Hの方が8発多い90発になる。見た目ではSCAR-Hの方がカッコよいという意見が多い。

SCAR-Lマガジン
東京マルイ No.179 SCAR/M4 FDE 430連マガジン 次世代電動ガン用

だが、難点はSCAR-HのマガジンはSCAR-Hにしか使えない点。その点、SCAR-Lのマガジンは汎用性が高く、HK416、89式、M4系のエアガンにも使えるので、その系列でエアガンを揃えればマガジンを買い足す費用がない。

SCAR-LにはCQCがある

東京マルイ No15 SCAR-L CQC (F.D.E.) 18歳以上次世代電動ガン

実銃ではSCAR-L・SCAR-H共にStandard(標準)、CQC(ショート)、Long(ロング)と全長、バレルの長さが異なる3つのタイプがある。エアガンではSCAR-LではStandard(標準)、CQC(ショート)の2つのモデルが登場している。CQCはStandardと比べて全長が90mm弱短く非常に取り回しが良い。バレル長も40mmほど短くなっており、初速は若干落ちるが、それでも90m/s前後あり、性能としては十分な威力がある。重量は50gしか軽くなっておらず、ほぼ差異はない。

実戦的なことを踏まえると取り回し、持ち運びしやすいCQCの方がお薦めだ。

東京マルイ 次世代電動ガン SCAR-L CQC Mk16 Mod.0 FDE
東京マルイ(TOKYO MARUI)

SCAR-LとSCAR-Hにはこのような違いがある。特にSCAR-Hに思い入れなどが無いようであれば、汎用性など踏まえてもSCAR-Lの方がおすすめだ。価格も3,000円ほど安い。

SCAR-LとSCAR-Hのエアガンの違い
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