クロックポジションを駆使して敵の位置を教えよう!

サバゲーフィールドで味方に敵の位置を伝える時にあなたはどうやって伝えますか?番号が振ってある建物であれば「8番の建物の中に2人」と番号を伝えたり、特徴ある建物であれば「右の赤いドラム缶の後ろにいる」といった形で伝えると思います。では、番号も特徴も無いフィールド、障害物ではどう伝えたらいいでしょう? そんな時は映画のセリフでも聞いたことある「9時の方向から敵」といった時計の時刻で伝えるクロックポジションという手法です。

方向で伝えるのはむずかしい

一番口頭でわかりやすいのが正面後ろ左右といった方向で伝えることです。正面、後ろというのはある範囲が限定されますが、左右の定義は結構広いです。人にもよると思いますが右というエリアを解釈しようと思えばこれぐらいの広さになります。

右から敵が来てる」と言われた時にそれが斜め右前なのか、真横なのか分かりません。他にも東西南北に置き換える方法もあります。しかし、意外と皆さん東(右)西(左)が直ぐに判断付きにくいのと、北北東、南南西と言われても実際の方角は直ぐにでてきませんよね。

アナログ時計に置き換えて方向を伝える

戦争映画やアクション映画のセリフで聴く「1時の方向から敵」というのはアナログ時計の時刻に方向を置き換える「クロックポジション」というものになります。自分(対象者)を時計の中心に置き替え、12時が正面、3時が右、6時が後ろ、9時が左という方向を示します。時間が午後だからと言って3時を15時と言わないように気を付けてください。飛行機や艦船、車両で主に用いられますが、地上歩兵部隊でも味方に方向を伝える方法として世界共通の手法として用いられています。

例えば、上記の場合、自分が青で赤が敵とした場合、敵のいる方角は「10時の方向に敵」となります。このように普段見慣れた時計の時刻方向に置き換えることで、誰にでも分かりやすく敵の位置を伝えることができます。

でも、位置や体の向きによって方向って変わらない?

実際、戦場では人それぞれ、場所や体の向きは異なり、人によって時計の時刻方向は変わります。自分にとっては10時の方向でも、左隣の味方にとっては11時だったりするわけです。では、どうすればいいでしょう。

上の写真のハンビーに乗っている場合、射手の体はハンビーの向きに対し、8時ぐらいの方向に体が向いています。射手が正面に敵を発見をしても、それは12時ではなく、8時の方向になります。方向のベースとなるのはハンビーの向きになります。ハンビーに乗っている隊員がみんな違う方向を向いていてもハンビーの正面を12時と考え方向を伝えます。これは飛行機や艦船といった乗り物に乗っている時は同様です。また、建物にいる場合も建物の正面を12時方向として方向を伝えます。

この場合、先頭を行く者が「2時の方向!」と叫んだら、叫んだ彼をベースに2時の方向になります。この場合、後続の人間が敵を発見したら、先頭の人をベースに方向を指示して下さい。

この場合、先頭をハンス、2番目がダリス、最後尾でカバーしているのがトニーとしましょう。ハンスが敵を発見し「12時の方向に敵」といった場合ハンスをベースに12時の方向になります。2番目のダリスが前方に敵を発見したら、ハンスをベースに「ハンス、12時の方向に敵」と伝えます。ハンスの名前を呼ぶことで、ハンスをベースに12時の方向というのが味方に伝わります。最後尾のトニーが「12時の方向に敵」といった場合、チームにとっては6時の方向になりますが、後ろをカバーするトニーがベースになり12時の方向になります。この時、チームの前方はハンスがベースになり、後方はトニーがベースになります。

実際にサバゲーで使う時は

実際にサバゲーで使用する際は隊としての陣形や連携は取れず、バラバラになることが多いと思います。実際、時刻だけでは伝わりにくかったりするので、その際は「私から見て1時の方向に敵」、「鈴木さんの位置から11時の方向に敵」とベースとなる対象者を伝えることで方向が伝わりやすくなります。

時刻で伝達し合えるようになると、ぐっとサバゲーの玄人感が増すので、是非チャレンジしてみて下さい。

サバゲーで敵の位置を知らせる時はクロックポジションを使おう
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