サランラップでエアガンを巻くのは正解!もとは軍用に使用され銃を巻いていた

今や食卓に欠かせないサランラップ。レンジでチンしたり、食材の保存にサランラップは必ず使用していると思います。基本的には食品用のラップフィルムではありますが、水や空気を通さないサランラップは食品以外でも利用されています。サバゲーでも、突然の雨や小雨の中でプレイする際にエアガン内に水が入らないようにラップを巻いて対策する人もいると思います。実はこの使い方が本来の使い方なのです。

サランラップの開発

サランラップの起源は1900年代初頭に合成樹脂ベークライトが誕生したことをきっかけに、以後、アメリカでは合成樹脂の研究を熱心に進めていました。1933年にダウ・ケミカルの研究者ワイリーがドライクリーニング製品を開発する過程でなるポリ塩化ビニリデンを発明します。これが後にサランラップと呼ばれるものです。当初は戦闘機や車の装飾品として使用されます。

戦場へ

その後、1941年に太平戦争が勃発し、アメリカ軍はパプアニューギニアや東南アジア地域で日本軍と戦うわけですが、亜熱帯地域で戦いなれていなかったアメリカは雨や湿気、蚊に悩まされます。

銃と弾丸の保護

 ©1998 PARAMOUNT PICTURES and DREAMWORKS LLC and AMBLIN ENTERTAINMENT. 

現在の銃や弾丸は多少水に濡れても、動作不良になったり、弾丸の火薬が湿るなどはありませんが、70年前はまだそこまでの性能はありません。機関部に水が溜まれば動作不良を起こします。弾丸の火薬は湿り点火・発砲されません。それらを防ぐために包装フィルムとしてラップで巻いて保護しました。プライベート・ライアンでもノルマンディー上陸時に海水に濡れないように保護しています。(いや、ナイロン袋かな…)

水虫対策

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ブーツの防水、排水性も悪く、乾きづらいため兵士の間で水虫などが発生していました。そこで撥水性に優れたラップに目を付けた軍部はソールに使用する検討します。ベネズエラ、パナマのジャングルで実験し、水虫の発生が減少したため、1943年にM-1945、M-1966といったジャングルブーツに採用します。

蚊対策

亜熱帯地域で一番厄介のは蚊です。マラリアに感染するリスクがあります。蚊対策だど一般に蚊帳を思い浮かべますが、米軍では体に巻いて蚊に刺されることを防いでいました。

戦後

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太平戦争が終わると、軍の需要が無くなり、ラップはナチュラルチーズを包む用途ぐらいしかありませんでした。そんな中、ダウ・ケミカル社のラドウィックとアイアンズがそれぞれの妻サラアンを連れてピクニックに出かけます。そこでサラが保存に便利だからレタスをラップに包んで持ってきます。すると、奥様方の間でラップが便利と評判になっていきます。ラドウィック、アイアンズの二人は驚き、早速上司に報告し、クリング・ラップ・カンパニーを設立して開発に着手し、サランラップ第1号が完成したという訳です。 サランラップのサラン(saran)の部分は2人の妻”サラ(sara)”と”アン(an)”からとっています。

エアガンの雨対策にサランラップ

エアガンも雨、水に強くありません。特に電動ガンにおいては電動部分に水が入ってショートしたり、漏電の危険があります。とにかく雨が降ってきたら、屋外のでの電動エアガンの使用は控えた方が良いです。小雨、霧雨であれば、そこまで心配ありませんが、その時にも気を付けて欲しいのが錆です。外装は拭けば大丈夫ですが、内部に侵入していたり、ネジ穴に入りこんで部品が錆びる可能性があります。小雨時でも基本は使用を控えた方がいいですが、どうしてもプレイしたい場合は銃口とトリガー、セレクターといった操作部分以外の外周をラップでぐるぐる巻きにしましょう。それで、完全ではないですが、水の侵入を防げます。

出典: https://www.asahi-kasei.co.jp/saran/products/saranwrap/history.html

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