矢野経済研究所が2018年度の国内のオタク市場規模の調査結果を発表した。その中にはトイガン及びサバイバルゲームも分類として入っており、そこから国内のサバゲー市場を紐解いていく。
サバゲーはオタク市場
サバゲーは競技・スポーツなのか?レジャーなのか?オタク趣味なのか?
その定義は難しく、そこは個々人が定義すればよい。しかし、世の中的にはオタク市場に分類されているようだ。ご存じの通りオタク市場は日本では大きな市場になりジャンルも多岐に渡る。その調査対象の一つしてサバイバルゲーム(サバゲー)が入っているという事は、サバゲーが認知され、オタク市場の一つとして独立した市場規模を有するという事になる。
トイガン(エアガン)の市場規模
トイガン(青)の市場規模は毎年顕著に伸びており2015年の77億円から、2018年は84億円と109%の伸びになる(※2019年度は推定)。トイガン市場は国内出荷ベースとなっている。出荷ベースというのは大抵製造元の事を指すので、おそらく国内のトイガンメーカーのみを対象に海外メーカー(国内代理店)は含んでいないのではと推測される。ご存じのように海外メーカーの取り扱い数は年々増えている。また、エアガンは中古市場も活況である。海外メーカー、中古取引も含めると2018年度で少なくとも100億円ほどの市場規模があるのではないかと推測する。
※トイガンなのでエアガン以外にもモデルガンや子供向けの玩具も含まれる。
サバイバルゲーム(サバゲー)の市場規模
サバゲーの市場規模は2015年度が99億円で2018年度が105億円と4年間で106%の伸びになり、トイガン同様に顕著に伸びている。ここで疑問になるのが、どういった統計のもとの市場規模になるのか。サバゲーの市場規模は”ユーザー消費金額ベース”になる。つまり”個人消費額×サバゲー人口”という事だ。そして、トイガンの統計を別にしていることから消費額にはエアガンを含まないという事になる。
サバゲーの費用は大きく3つに分類される。
・サバゲー参加代
・装備品代
・消耗品代(BB弾・ガスなど)
※交通費や食事代など関節的なものは含まない。
これらの費用がサバゲーマー1人あたり年間どれくらいかかったかという事になる。
では、個人の消費額はいくらなのかというと、2016年度の調査結果にはなるが、サバゲーマー一人当たりの年間消費額は
30,230円
参加費ベースだと年10回サバゲーに参加する計算になる。妥当と思う人もいれば少ないと思う人もいるだろう。
ここから、2016年のサバゲーの売上を基にサバゲー人口が見えてくる。2016年度の売上を上記金額で割ると、2016年度のサバゲー人口は
33万人
となる。ちなみに2014年に読売新聞がサバゲー人口を30万人と報じており、あながち間違った数字ではないかもしれない。
2016年が33万人とすると、2018年度は計算上
34.7万人
と推測される。これを少ないと感じたか多いと感じたか。あなたはどちらだろう?
ちなみにミリレポで過去に独自に行ったアンケートでは290人から回答を得た結果、年間5万円以上という方が9割を占めた。市場規模はもっと大きい??