2020年度から配備される自衛隊の新型小銃「20式5.56mm小銃」。サバゲーマーにとって一番気になるのは、20式小銃がいつ、エアガン化されるのか。発売時期を推測してみた。
待ちに待った近代化モデル
現在の主力小銃である89式5.56mm小銃は正直、使い勝手が悪い。現在では当たり前のレールシステムは搭載されていないので、サイトなど取り付ける上での拡張性が低い。銃床(ストック)は固定か折畳みしか無いので体格に合わせた調整ができない。エアガンで人気のM4やSCARと比べると断トツに使いづらいのだ。しかし、自衛隊が持つ姿を見ると、そんな使い勝手関係なくカッコよく見え、欲しいと思わせる。おそらく、自衛隊の小銃で無ければエアガンは売れてはいなかっただろう。
その点、20式小銃は現代の小銃のスタンダードが全て詰まった小銃だ。レールシステムは上部と下部にピカティニーレール、サイドにはM-LOKと様々アクセサリーが装着できるようになった。ショルダーパッドとチークパッドを備えた伸縮・折畳式ストックによって体格に合わせて調整が可能になった。左右どちらからでもセレクターやマガジンキャッチが操作できるアンビシステムを採用。近代化しながらもセレクターにはこれまでの伝統を踏襲して「ア-タ-レ」(安全装置‐単発‐連発)を刻印。全長の短いカービンモデルで取り回しも良い。海外の小銃と比べても全く見劣りしないモデルだ。89式小銃のエアガンは買う気になれなかったが、20式小銃がエアガン化されれば即買いしたい。
ここ数年検討に上がっていた自衛隊の新しい小銃「20式5.56mm小銃」が2019年12月に正式に採用が決定。翌年の5月に…
発売は東京マルイ
もし、エアガン化されるなら、開発製造するのはほぼ確実に東京マルイだろう。言わずも知れた日本、世界を代表するエアガンメーカー。89式小銃のエアガンを最初に出したメーカーであり、現在、電動、ガス合わせ4つのモデルを展開。その精巧な作りから同社のエアガンは自衛隊の訓練銃としても使われるなど、自衛隊からの信頼も厚い。
いつごろエアガン化
では、いつごろエアガン化されるのか?
東京マルイの最初の89式小銃のエアガンモデルは2006年7月に発売された電動ガンスタンダードモデルの「89式5.56mm小銃<固定銃床式>」。1989年に89式小銃が登場してから17年後と結構、あとになってからだ。今のモーター式の電動ガンを東京マルイが初めて投入したのが1991年で、90年代は電動ガンの過渡期であったのもあるが、それでもM16やAK47、MP5よりもエアガン化はだいぶ遅かった。
理由として考えられるのが情報が無かったからではないだろうか。M16やAK47、MP5は海外では民間にも販売され、現地に行けばいくらでも現物を手に取って撃つこともできるし、分解できるなどエアガン化する上で情報は取得しやすい。しかし、89式小銃は自衛隊に限定された銃で、関係者以外そう簡単に見て触れることはできなく、情報も少ないのでエアガン化には時間がかかったのではないだろうか。
ただ、当時と比べれば自衛隊との信頼関係、実績もあるので89式の時のように時間はかからないだろう推測する。サバゲー人気も当時とは比較にならない。設計する上での情報をさえあれば、エアガン化はそんなに時間はかからないはず。海外銃ならマーケティングリサーチの上、慎重に検討すると思うが20式小銃であれば、国内市場だけでも十分見込みはたつはずだ。
それをふまえベンチマークとして考えたのがSCAR(スカー)だ。ベルギーのFN社が米軍の特殊部隊向けに開発した銃で2009年4月に米軍レンジャーに初めて正式配備された。このSCARの最初のエアガンモデル「SCAR-L」が登場したのが2010年12月。配備からエアガン化まで2年も経っていない。ただ、SCARは配備前から話題にはなっていたし、2004年には既に配備が決定していた。しかし、その間も遅延など不安要素があった。それをふまえるとエアガン化を決定するのは実際に配備されてからではないかと考える。
まだ、20式小銃が部隊配備されたとう情報は聞いていないので、おそらく、年末か年度末ぐらいになるだろう。それをふまえて考えると20式小銃のエアガン化の最短は早くて2022年度中ではないだろうか。
これはあくまで推測であり、一部願望を含んでいる。一サバゲーマーとしてできるだけ早くエアガン化して欲しい。