HK416とHK417の実銃・エアガンの違い

HK416とHK417の実銃・エアガンの違い
写真 東京マルイ

アサルトライフルの”HK416(写真上)”と”HK417(写真下)”。サバゲーに行けば、必ずといっていいほど見かける人気のエアガンだ。だが、この2つのライフル、似たような名前だが、違いを皆さんはきちんと把握しているだろうか?

HK416とHK417とは

HK416
HK416A5 (heckler-koch)

HK416とHK417の頭文字に付いている”HK”。これは開発製造元であるドイツの銃器メーカー「Heckler & Koch(ヘッケラー&コッホ)」を表している。HK416はアメリカ陸軍の依頼でM4カービンの改修版として開発された。外観などはM4の系譜を継いでいるが、M4とは異なるガス方式ショートストロークピストン式を採用するなど中身は異なり、耐久性、精度が向上している。当初はHKM4と名付けられたが、M4の製造元のコルト社から抗議受けてHK416と変更した。”416”という数字は”M4”と”M16”の2つのライフルの名前を組み合わせたものといわれている。HK416はM4と同じ5.56x45mmNATO口径仕様のライフル。その後に作られた同じシリーズのHK417は口径が異なり、7.62x45mmNATO口径仕様になり、”417”という数字は416の同型シリーズを意味すると共に7が7.62mmを表しているともされる。

HK416とHK417は役割が違う

HK417
HK417A2(heckler-koch)

5.56x45mmのHK416と7.62x45mmのHK417は見た目はほぼ一緒だが、ライフルとしての役割は若干異なる。HK416はM4と同様、最前線のライフルマンが使用するアサルトライフルになり、カービン仕様で全長が短く携行し易く、取り回しが良い。方やHK417は7.62mm弾を使用し、HK416よりも威力と射程に優れている。しかし、その分、全長が長く、重量がある。HK417はその特性から500~800mの中距離射撃を行うマークスマンライフル(選抜射手)として使用され、後方からスナイパーライフル的な役割で支援するのが役割になる。またHK416は装弾数30発なのに対し、HK417は装弾数20発と少ない。HK416はNATO標準のSTANAGマガジンを使用するが、HK417は専用のプラスチック製半透明マガジンを使用する。

エアガンではどう

東京マルイ HK417
東京マルイ HK417

実銃では性能も役割も異なるHK416とHK417だが、エアガンではどうなのだろう?東京マルイの次世代電動ガンのHK416とHK417で比較する。バレル長はHK416が275mm(14.5インチモデル)なのに対し、HK417が300mmと若干長いものの、どちらも初速は平均91~95m/sとほぼ同じで、初速や射程に差異はほとんどなく、サバゲーでは実銃のような使い分けはできないと思った方がよい。ただ、携行性や取り回しに関してはHK416に大きな分がある。HK416の場合、ストックを収納した状態で全長819mmに対しHK417は921mm、重量は3,480gと4,500gと1kgも違う。そのため取り回しの良さは圧倒的にHK416が優れている。

HK416はマガジンに汎用性がある

東京マルイ HK416
東京マルイ HK 416D

実銃の説明でも述べたがHK416はNATO標準のSTANAGマガジンを使用し、HK417は専用のプラスチック製半透明マガジンを使用している。これはエアガンでも反映されており、HK416のマガジンは実銃同様に他のM4・M16系ライフルエアガンでも使用できる。これにはSCAR-Lや89式小銃なども含まれる。その系統でエアガンを揃えればマガジンを買い足す必要がないというのは、サバゲーを続けていく上では大きなメリットだ。それに対し、HK417のマガジンはHK417にしか使用できない。装弾数もHK416が82発に対し、HK417は70発と若干少ない。しかし、薬莢が見える半透明のマガジンは見た目はカッコいい。

東京マルイ HK416D用 82連マガジン M4/SCAR-Lシリーズ共用

HK416は今後に期待できる

HK416A8

HK416は東京マルイから既に「HK416 デルタカスタム」、「HK416C カスタム」、「DEVGRUカスタム HK416D」と基本の「HK 416D」と合わせて4つのモデルが出ており、特殊部隊仕様など自分の好みやスタイルに合わせて選ぶことができる。またHK416は近年フランス軍が新しい主力小銃に採用したり、ドイツ軍の新主力小銃の筆頭に上がるなど、各国で採用が進んでおり、近年一番人気のアサルトライフルだ。その人気もありHK416は実銃では8度の改修が施され、現在HK416A8まで出ており、初期の頃と比べるとだいぶ見た目も変わっている。つまり、HK416はエアガンでも今後、様々なバリアントが出てくる可能性があるし、カスタマイズのバリエーションが増えるかもしれない。また、東京マルイ以外にもVFCやE&Cなど海外メーカーからも数多く出ている。

東京マルイ No.25 HK416 デルタカスタム ブラック 18歳以上次世代電動ガン

東京マルイ HK416C カスタム 18歳以上次世代電動ガン

東京マルイ DEVGRUカスタム HK416D 18歳以上次世代電動ガン

東京マルイ HK 416D 18歳以上次世代電動ガン

東京マルイ HK417 EARLY VARIANT 18歳以上次世代電動ガン

HK416とHK417の実銃・エアガンの違い
最新情報をチェックしよう!