HK421!ヘッケラー&コッホ社の新型7.62mm軽機関銃

© 2024 Heckler & Koch

ドイツの銃器メーカー「Heckler&Koch」社は7.62x51mmNATO弾仕様の新しい機関銃「HK421」を開発した。現在、世界的に主流になりつつある7.62mmの軽機関銃市場に参入した形だ。

HK421はヘッケラー&コッホ社が開発する7.62 mm汎用機関銃(GPMG)のMG5をしたもので、最大の特徴が軽量化だ。460mm長のバレルを備えた歩兵携行用バージョンのMG5A2と比較すると、HK421のバレルは421mmと約40mm短縮。取り回しが良くなった事に加え、重量を2.7kg削減。更に短い13インチ(330mm)のバレルも用意しており、この場合の重量は8.3kgになる。421mmバレルの場合、HK421の全長995mm、最小全長で810mmを誇る。HK421には油圧緩衝器という反動低減システムが組み込まれており、軽量化しながら反動も軽減している。

HK421はロングストロークピストンガス方式を採用し、クイックチェンジバレルで簡単に銃身の変更が可能、フィードメカニズム、装填済みベルトインジケーター付きのフィードトレイカバーなど、MG5で採用さている設計要素をいくつか引き継いでおり、堅牢な安全機構も備わっている。短機関銃のMP7のストックやアサルトライフルのHK416A8バットストックなど、さまざまなバットストックとの互換性があり、オペレーターの体形やミッションに柔軟に対応できる。

銃口近くのガスポートを調整する形で発射速度を変える事が可能で通常射撃、持続射撃、および制圧射撃の3つから選択できる。どの装填状態でも安全に設定変更できるため、オペレーターの安全性がさらに高まる。ハンドガードは取り外し可能で、アッパーレシーバーに光学機器用のピカティニーレールが搭載され、汎用性が向上している。また、米軍など、各国で使用されている7.62mm機関銃のM240の銃座と共通性があり、M240を搭載する車両やヘリに搭載できる。

これまで歩兵が携行する軽機関銃というと5.56x45mm機関銃が主流だったが、交戦距離の延長、防弾装備の発展により、5.56mmでは殺傷能力、制圧力が低いとされ、銃器メーカーは7.62mm軽機関銃の開発、各国は採用を増やしている。

HK421!ヘッケラー&コッホ社の新型7.62mm軽機関銃
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